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米ワシントン州レドモンド
(ビジネスワイヤ) — 専門的緊急対応ソリューションを提供する世界一流企業のフィジオコントロールは本日、大規模ランダム化試験LINCの主な結果が、オランダ・アムステルダムで開催中の欧州心臓病学会で報告されたと発表しました。LINC試験は機械的胸骨圧迫システムLUCAS®(ルーカス)の有効性をハイクオリティーの用手胸骨圧迫法と比較したものです。LINC試験では短期生存率がLUCAS(23.6%)と用手胸骨圧迫(23.7%)で同等であることが示されました。6ヵ月後の時点で生存し神経学的転帰が良好であった患者の割合は、LUCASによる処置を受けた患者の8.5%であったのに対し、用手群では7.6%でした。
Large Randomized Trial: Physio-Control LUCAS Chest Compression System is Effective and Reliable in Pre-Hospital Cardiac Arrest (Photo: Business Wire)
今回の試験は、突然心停止の患者に対し機械的胸骨圧迫システムLUCASを使用して有効な処置を施すことが可能であるという、最高レベルの証拠を提供するものです。胸骨圧迫システムLUCASは、 蘇生治療においてさらに幾つかの利点をもたらします。
- 救助者は制約から解放され、用手心肺蘇生法(CPR)の制約や困難さを伴わずに、他の救命処置を施すことができます。
- CPRにおける圧迫の深さ、速度、リコイルに関する欧州蘇生協議会とアメリカ心臓協会のガイドラインに従い、胸骨圧迫の質を標準化します。
- 患者輸送中の有効なCPRを可能とし、同時に救助者の安全性を向上させます。
- カテーテルラボにて使用し、閉塞した動脈をCPR実施中に再開通できます。
LINC試験は、ウプサラ大学(スウェーデン・ウプサラ)のSten Rubertsson教授(M.D.、Ph.D.)が主導し、発表を行ったもので、2008年から2013年の5年間に欧州で病院外心停止を来した患者2589人を対象としました。本試験は、病院外心停止に関し、これまでで規模が最大の部類となる封筒法ランダム化対照試験です。患者は圧迫実施中の除細動を伴う機械的胸骨圧迫を受けるLUCAS装置か、CPRに関する欧州蘇生協議会とアメリカ心臓協会のガイドラインに従った用手胸骨圧迫法のいずれかにランダム割り付けされました。
Rubertsson教授は次のように述べています。「結果は励まされるもので、LUCAS群で99%、用手群で94%と、生存者の大多数が6カ月後の時点で良好な神経学的状態を示しました。また最も生存の可能性が高い群、すなわち患者がEMS到着前に除細動を受け、最初のショックで除細動が成功したことをEMSが目撃している心停止の患者が本試験で除外されたことを考慮すれば、全生存率は高いものです。」
フィジオコントロールのブライアン・ウェブスター最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「今回は、LUCAS製品にとって画期的な試験となるものです。LUCASシステムが安全かつ有効で、LUCAS装置は信頼でき、使いやすいことを裏付けるものです。最も重要な点として、生存者の神経学的転帰が良好でした。LUCASを導入すれば、救助者は他の蘇生介入に集中する間にハイクオリティーの胸骨圧迫を提供することができ、またLUCASを配置することで輸送中におけるEMS人員の安全性を向上させることができます。」
LUCASは提供する圧迫の速度と深さ、使いやすさ、胸骨に力を加える方法に関して独自に設計された装置です。これらの特性が相まって装置の有効性に寄与しているため、本試験の結果は他の胸骨圧迫装置には当てはまらない可能性があります。
LINC試験は欧州の6つの施設(スウェーデンのウプサラ、イエブレ、ベステロス、マルメ、オランダのユトレヒト、英国のドルセット)における突然心停止の患者を対象としました。26の救急ステーションで働く770人以上の救急医療隊員、14の病院の内勤従業員1500人がLINC試験に参加しました。試験はウプサラ大学が立案・デザインして資金の一部を提供し、フィジオコントロールがスポンサーとなり、ウプサラ臨床研究センター(スウェーデン・ウプサラ)が調整を独立して行い、臨床・倫理原則に従って実施されました。
突然心停止および胸骨圧迫システムLUCASについて
突然心停止は西洋世界で最も一般的な死因の1つで、高齢者と同様に若い人も不意に襲われることがあります。連続した有効な胸骨圧迫は生存と転帰にとって重要ですが、用手法は消耗的で一貫性と安全性を提供するのが困難です。胸骨圧迫システムLUCASは、救急医療従事者が突然心停止患者の生命を維持する脳・心臓への血流を保つのを助ける医療機器です。装置は一貫性と有効性のある胸骨圧迫を提供し、CPR(心肺蘇生)に関する欧州蘇生協議会とアメリカ心臓協会のガイドラインに従って設計されています。LUCASは使いやすく、数秒で装着可能で、たいていの環境・状況で大多数の心停止患者に対して使用可能です。この機械的CPR装置は用手CPRよりも血流維持に優れ、措置の有効性と安全性を向上させ、心停止患者を救う可能性を高めることが示されています。LUCASはCPR実施中の同時経皮冠動脈インターベンションを可能とし、また他の治療への橋渡しとして機能することで、命を救うことが示されています。LUCASは2003年に発売され、現在世界40カ国以上で販売されています。
フィジオコントロールについて
フィジオコントロールは米ワシントン州レドモンドに本社を置いています。当社は100カ国以上で事業を展開し、生命を脅かす緊急事態を予測し、またはそれに介入する専門的緊急医療対応ソリューションを提供する世界一流企業です。詳細についてはwww.physio-control.com、www.facebook.com/physiocontrolincをご覧いただくか、ツイッター(@PhysioControl)で当社をフォローしてください。
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